機密情報の管理方法 第4回|機密文書(廃棄/処理)なら抹消仕事人

機密情報の管理方法 第4回

機密情報漏洩の背景と漏洩ルート

【第4回】 ここだけは抑えよう!企業の秘密漏えい対策

秘密の漏えいを防ぐための企業側の対策のポイントは次の3点になります。
①不正競争防止法の保護を受けられるように営業秘密を徹底管理すること
②従業員から秘密保持誓約書を取り付けること
③取引先と秘密保持契約を結ぶこと

①の営業秘密の徹底管理は、「パソコン」、「文書」、「施設管理」、「社員教育」などが対象であり、以下の様な管理方法が有効です。「パソコン」:パスワードを厳重管理する。外部ネットワークとの接続を制限する。閲覧を制限する。「文書」:秘密文書には『秘』と印字する。秘密文書の専用保管スペースへ保管する。複製や持ち出しを禁止したり許可制にしたりする。廃棄の際はシュレッダーで裁断する。業者に依頼する。「施設管理」:関係者以外立ち入り禁止とする。警備員を置く。入退室の記録をつける。「社員教育」:秘密情報の取り扱いに関する研修を実施する。管理マニュアルを作成する。情報漏洩について朝礼などで繰り返し注意喚起する。

②の従業員との秘密保持誓約書は、秘密とする情報をできるだけ限定する必要があります。限定することによって不正競争防止法の保護が受けやすくなり、社員の負担も減り、漏洩を防ぎやすくなります。秘密とする情報は職務によって違ってきます。入社時、昇進時、退職時等のタイミングで個々に作成しましょう。

 
 
 
浅川さん【執筆者プロフィール】
社会保険労務士事務所HOP 社会保険労務士
浅川 佐也佳
生命保険会社勤務時代に保険や年金の大切さに気づき社会保険労務士を目指す。資格取得後、社会保険労務士事務所を開業。現在は職場での労務トラブルを未然に防ぐ活動に力を入れている。


本件コラムは当社が毎月1回発行している会員向け情報紙「わくわく仕事人通信」に掲載されたものです。このコーナーでは、過去に掲載されたコラムの中から、情報セキュリティやリスクマネジメント、機密文書管理等に関連するコラムを厳選してお届けいたします。