機密文書は、本当に特別な書類なのか?
処理業者は、どこまで特別な取扱を意識しているのか?
このテーマについて、古くから業界に携わる一業者として、
知識を分かち合いたいと思います。
大きなテーマですから、何回かのシリーズになると思いますが、
時々執筆していきますので、お付き合いください。
前文で 「業界」 と言いましたが、
実は、この 「業界」 が、そもそもどこの業界を意味するのか?
ということ自体、最近ではかなりあいまいになってきています。
機密文書は、当然 「オフィス古紙」 であり、リサイクルの対象です。
したがって、ひと昔前までは、機密文書であろうと古紙ですから、
回収を行うのは、いわゆる 「古紙回収業者」、すなわち 「製紙原料商」 の
業者しかいませんでした。
ですから、「業界」 と言えば、それは古紙回収業 / 製紙原料商を意味したのです。
しかし現在、その意味は大きく変化していると思われます。
お客様の立場では、機密文書の回収に来る業者のことを、
「古紙回収業者」 というよりは、「機密文書廃棄業者」 として
見ているのではないでしょうか?
個人情報保護法の施行に伴い、古紙、いや、機密文書を回収し、その処理を
請け負う企業は、どんどん増えています。
現在、機密文書の回収処理を行っているのは、もはや古紙回収業者だけではありません。
廃棄物取扱業者も、運送業者も、倉庫業者も、文具業者も、あらゆる業界からライバルが
参入してきました。
したがって、ひと言で 「業界」 といっても、
もともとは何をやっている会社なのか?
本業は何をやっている会社なのか?
その実態はバラバラなのです。
ただし、その中で一つだけ変わらない事実があります。
それは機密文書といえども、古紙は古紙である。
ということです。
きわめて特別な取扱をしなくてはならない書類ですが、古紙は古紙です。
そう、古紙市場で取引される対象であり、紙製品の原材料に過ぎないということです。
ですから、どの業者が取扱っても、物流の流れは大きく変わるわけではありません。
最も安全確実な機密文書の処理を考える上で、非常に大切なポイントは、
機密文書も、その古紙の物流の中にあるという事実を理解することです。
そこで次回は、「一般的な古紙の物流」 についてお話したいと思います。